一応メジャー作詞経験がある私程度です、思う事を少々。
歌詞は大きく分けて2種類
作詞のパターンってザックリと分けて2種類に分類されると思います。
「曲の中で物語が進むか、進まないか」
前者の「物語が進まないタイプ」だと「残酷な天使のテーゼ」が分かりやすいと思います。
状況を語って、主人公に「こうあって欲しい」的な思いを乗せています。
一瞬を切り取った写真を語っているような感じですね。
後者の「物語が進むタイプ」は実際に時間が進んだり、主人公が何かの結論をだしたりするタイプ。
「世界に一つだけの花」が代表的な感じだと思います。
Aロは視覚・感覚的な部分で、誰にでも同じように見える世界。目の前の現実ですね。
Bメロは誰も知らない自分の内面。心や感情。
サビは、それまでを元にして考えた自分の結論。
そういった展開をしてます。
2コーラス目になったら、更に時間が進んでたりする場合もあります。
どちらが良い悪いでなく、どう表現したいか?何を表現したいか?によって使い分けるのが良いと思います。
接続詞はいらないかも
歌詞の特徴の一つとして「強制的に時間が進む」があると思います。
「歌詞をゆっくり見て楽しむ」というのもありますが、一般的には5分弱の曲が、止められることなく進んでいきます。
なので「頭に強制的に言葉を入れていく」様な感じです。
頭の中のイメージがドンドン変わっていくようなものです。
そこに「接続詞」はいらないかもしれません。既に頭の中でつながってるのですから。
「何だか曲がダラダラ続いてる感じがする」場合は、丁寧に説明してる場合が多く感じます。
文章的に正しいのですが、歌詞の場合は「エイッ」って感じで言葉を放り込む感じで良い場合もあります。
丁寧過ぎる文章は、正しくとも退屈感を作ってしまう場合があります。
比喩や倒置を使うのも面白いでしょう。
メロディの上下、曲のアクセントと合わせる
意外と無視されがちなのがコレ。
言葉を詰め込みたいがために、文字数だけ合わせて、イントネーションやアクセントを無視。
「なんでやねん!」をイントネーション逆で言えますか?
仮に練習して言えたとしても、聞いてる方は、気持ち悪く感じます。
何よりボーカリストが歌いにくいです。
そんな歌詞に「心を込めて歌え!」ってのは無理ですね。
お勧めの歌詞
AKB48の「会いたかった」は凄いと思います。
(何故すごいのかは、後程加筆しますね)
コメント